今でも最高峰のビジュアルだと思っている、FF12を振り返る

前回のエントリーで、調べたい項目を掲げてみましたが、あんまり進捗も良くないので、今日は息抜きがてら、自分の大好きなビジュアル世界を展開しているFF12を振り返ってみようと思います。

このゲームについては、シームレスなバトルシステムも大好きで、ほぼ全ての要素コンプリートするまでのめり込んだのですが、特にビジュアル表現に関しては学ぶ所が多かった作品でした。当時は、気に入ったリアルタイムデモをビデオキャプチャーして、舐め回すようにリプレイしてはテクニックなどを盗んだもので、今でも研究対象としてヘビーローテーションしている、至高の映像です。

ただ最近は、当時自分で撮影した映像より高画質、かつ大量の動画が共有サイトに上がっているようで、今回はそちらの映像をまとめてみました。

BOSS戦 前後演出

FF12は、他のRPGと比べてBOSSの登場演出に凝ったものが多く、戦う前のテンションの上げ方が上手いモノが多いです。ラフレシアとか、どんなRig作って、どれだけ時間かけてモーションつけてるのか、疑いたくなるような素晴らしい動きだったり、それぞれのボスのキャラクター付けが、短い時間で巧妙に演出されています。

リアルタイムの会話デモ

ボスの登場演出も大好きなんですが、FF12で最も好きな演出が、リアルタイムの会話デモです。

フェイシャルは凄いし、画面のレイアウトも見ていて飽きない。特に素晴らしいのが、Dr.シド(海原雄山の声の人)、アルシド・マルガラス(アナゴさんの声の人)、オンドール4世、ジャッジマスター関連の演出。

あくまで、会話や演技に注目しているものなので派手さはありませんが、最近のゲームビジュアルで問題になってる不気味の谷を突破している演出が多く、今観ても参考になります。

Dr.シド関連

個人的にナンバー1。表情の微妙な変化・仰々しい演技など、FF12の中で最高の会話デモだと思います。

アルシド・マルガラス関連

キャラクターとしては、一番個性が強いんじゃないでしょうか。ビジュアルは超絶男前、声はアナゴさんってところで、笑ってしまうんですよねwため息のつき方とか喋り方の抑揚とか、若本節全開なのですが、とても上手く個性として包み込んでます。若干やりすぎ?

    • 2:10辺り アルシド
    • 6:20辺り ジャッジマスター


    • 0:00辺り ジャッジマスター
    • 0:45辺り アルシド


    • 4:00辺り アルシド
オンドール4世関連

オンドール4世の演出は基本地味なんですが、完成度がハンパない。ほとんどの演出で、CGって事を忘れるくらいのクオリティなのは、このキャラクターだけじゃないでしょうか。顎周りの骨格のデフォルメが抑えられているので、フェイシャルが自然に見えるのかもしれません。

  • 0:50辺り オンドール4世
  • 3:20辺り ヴェインとガブラス、Drシドとのやりとり

    • 6:50 オンドール4世

かんたんなまとめ

今観てもクオリティが高く感情移入してしまいそうになる演出の数々。

若干残念なのはPS2クオリティって事で、キャラクターのLODが複数存在し、低解像度のモデルを使用している時は少し感情に乏しくなるところ。ただ高解像度のモデルを使用している時の感情表現は目を見張るものがあります。

それにしても、今みても勉強になる映像の数々、もう少し映像を研究する必要がありそうです。

おまけ

あと、この記事書こうと思った、キッカケになった動画も貼っておきます。

この動画は、FF12が発売された時のバトルディレクターのインタビュームービーで、セパレートバトルから、シームレスバトルに変わった経緯や、バトルアイデアの企画書など、貴重な資料が拝見できます。やはり、あのバトルシステムは苦労だあったんですね…。ただ、今回映像を観ていたら、もう一回やりたくなってきちゃってます。"FF12"の続編をやってみたいです。