GDC2010報告会「ソーシャルゲーム関連紹介」
昨日東京大学で行われた、GDC2010報告会に参加してきました。
報告会はボリュームもありつつ、一つ一つの内容が濃かったので非常に満足。発表者の生の声は、ニュースサイトで上がっているレポート記事を読んでいた時とは違う印象で、現地の雰囲気を伝えてくれていました。
まずはレジュメはこんな感じです。
GDC2010報告会
■日時:4月3日 13:00〜18:30
■レジュメ:
今回はノートPCを持ち込んでいたので、話している内容の書き込みがメモできたので、上記の中から2つ位は、公開出来るようにまとめたいなと思っています。その中でも1つは決定していて、新さんのソーシャルゲーム関連の報告がガチで面白かったので、まずはそれをまとめてみました。
新さんのGDC雑感
- ソーシャルゲームの決定的な変化
- 数の論理・ユーザーの規模が違う
- 任天堂のゲームだと、昨年3月にNintendoDSが1億台越え
- 現在1億2千万台程度
- ここまでで、4年3ヶ月かかった
- Facebookは5年経たないうちに、4億という数字
- その中でメインでゲームをプレイしているのが、2億人
- Facebookのプラットフォームマネージャが公開した資料
ソーシャルゲームインサイドの調査結果
- 各国のプラットフォームトップシェア調査
- IBMのエンジンを利用して、データを集積
- 増加したユーザー層のデータ
- やはり若年層のユーザーの伸びが大きい
- iPhoneの利用など
- とはいえ年齢層の高いユーザーの伸びもある
- 年齢層の高い女性ユーザーの伸びもある
- Facebookのユーザー年齢構成
- 中心は10代
- 30〜40代の社会人層でも3分の1位以上の人数がいる
- 年齢層に偏りが無く、収益が出しやすい
アイテム課金市場
- アイテム課金市場
- アジア圏:70億ドル
- アメリカのアイテム課金市場は、16億ドル
- 日本のコンシューマーゲーム市場が、3200億円
- 今年だけで、アメリカのアイテム課金市場が、日本のコンシューマーゲーム市場の半分にまで成長すると予想されている
- クラウド型ゲームサービスへの移行は、もう進行を止めることが出来ない
- 綺麗なグラフィックスのものと、ソーシャルなゲームとでは勝負にならないのではないか?
- グラフィックスは勝手に進化していくので今のうち
- UnityがGDCでは注目されていた
- 現在彼らが徹底してやっている事
- ソーシャルゲームは、全てユーザーのインタラクションをトラッキングする事が出来る
- ユーザーの欲しがっているアイテム課金を提供する
- アンチャーテッド2でも、2年間の開発で150回程度ユーザーテストを行った
- 自分たちの作り上げたインタラクションが、正しいのかを検討した
- ユーザーを分析する・数を集めるというのはまずやらなければならないこと
- コレが究極までいったもの
- どのユーザーとどのユーザーが、どういうコミュニティを形成しているかを可視化したグラフを作成するアルゴリズムを開発
- そのユーザーがいなくなると、いくらの収益がなくなるか、金額が明示的に分かる
- なので、そのユーザーには手厚いフォローを行わないといけないとか…。
ウィルライトの講演
- ウィルライトは今まで、UGCのビジョンを出したり、プロシージャルのビジョンを出したりする、名物となる講演
- ただ今年に限って、最終的なビジョンの発表がなかった。
- 今までは未来を予想することは簡単だったが、現在の状況では誰にも予想出来ない環境になってしまっている。
- それが、現在のゲーム業界の現在の状況を表しているんじゃないかと思います。
まとめ
この報告については自分の中でも、まだ頭の中が整理できてません。どう考えたらいいものか…。また、考えまとまればブログで書いてみます。
あと、今回の報告会参加者の中には「帰ったらレポート上げます」とつぶやかれていた人も多かったので、他の参加者の状況見て、上がってないものがあれば、上げていこうと思います。全ての報告でをメモで溜め込んでるので。(そのおかげで、手首が痛い…、うぅ。)ただ、最後に行われた、AIのやつはほぼ理解できなかったので、あれだけは無理だと思いますが…。