ハゲタカ(映画版)

ハゲタカの映画版観てきました。TV版とは違う面白さでとても良かったです。

内容については、以前の記事でコメントいただいたお二人のご意見通り、何回か観たくなる感じで、パッと観ただけでも、たくさん気になるところがありますね。

個人的に、特に気になったのが画面の色設計。意図的に映像が赤と青と黄に分かれてます。鷲津(大森南朋)が青で、今回敵対する相手の劉(玉山鉄二)は赤。そして芝野(柴田恭平)は黄。意味的には、赤は中国・共産主義で、黄色は日本人。青はなんでしょう?これがわからない。たぶん、資本主義の象徴だと思いますが、そんな意味あったっけ……。まぁそんなこんなで、物語は進んでいくわけですが、鷲津と劉が屋外で対立するシーンでは赤と青のカットを切り替えたり、日本的な決断が入ってくる赤間自動車の社長解任や、飯島(中尾彬)が登場する所は、黄色と明確に演出しています。

そんで、クライマックスに近づいて、劉が鷲津に負けた後はバックが青に変わって、その後ラストで土の上で黄色。鷲津も中国に渡って、劉の故郷に訪れるところからは黄色に変わります。そうなんです、結局最後は全員黄色だったという。なかなか、憎い感じになっています。

あとは、色の組み合わせ。例えば鷲津(青)と、劉(赤)が話合うところは紫。

劉(赤)が乗り込んできて、赤間自動車(黄)に友好的な買収だと思わせている時は、オレンジ。

あと、鷲津(青)と、芝野(黄)の間に立っている、三島(栗山千明)のシーンは緑。

と、いうような感じでしょうか。

まぁもう1回観たら、色々説明つかない所もあるかもしれませんが、なんとなく色についてはしっかり設計してるような気がします。下に予告編を貼りましたが、そういう目で観てみると面白いですよ。

あぁ、でも最後は黄色じゃなくて「無色」という見方もできるかもしませんね。DVD出たら再挑戦してみます〜。あと、情報をいただいたお二人には感謝です!