あきまん個展、最終日に行ってきました

今朝、新大阪6時発の新幹線に乗って、本日最終日のあきまん個展に行ってきました。

場所は、秋葉原カルチャーカフェシャッツキステさんです。

会場に着いたのは、10時前だったのですが、サイン会の整理券が無い人は、12時からしか並べず、残念ながらすぐには入れませんでした。

それで、12時に再度並びなおして、入場できたのは12時30分くらい。入った瞬間にあきまんさんご本人がいらっしゃったので、かなりびっくりしました。その時は、あきまんさんが来場者の方を前にして、サイン色紙にチュンリーさんを描いている所だったので、ずっと見入ってしまいました。

テレビ等で見た事のある、漫画家さんがサインを描く時は、30秒程度で完成していたので、そういう物だと思っていたのですが、あきまんさんのは違いました。時間を計っていたら、1枚10分 〜 15分くらい。1枚1枚、丁寧に描かれています。

工程は、

  1. シャーペンで、下書き
  2. ボールペンで、線を強調
  3. ゼブラの筆ペンで、仕上げ
  4. 墨と小筆で、メッセージ、

で、最初から最後まで、迷いの無い手の動きをされていました。その時のサインは、来場者が希望のキャラを言って、そのキャラをあきまんさんが描くスタイルで、チュンリーや、ロランなどを、1から描いていくという、ファンからしたら何物にも変えがたいイベントとなっていました。*1あと、

来場者「キングゲイナー描いてください!」
あきまんキングゲイナーは描けないです(苦笑)」

というやりとりが、ちょっと面白かったですw
今まで、お話をしている所を見たことが無かったので、口調は富野さんに近いのかなぁ?と思ってたんですが、どちらかというと、庵野さんに近いイメージでした。

結局サイン色紙を描いているのを、3枚くらい観たところで、時間制限が近づいているのに気づき、飾っている絵を見て回りました。(あれは、何時間でも見れる…。)

会場に展示されているものは、デジタルで描いた画像をプリントアウトしたものと、油絵の具などのアナログで描かれたもの。あとは、ファイルに収められた原画・習作画の3種類がありました。時間も無かったので、原画・習作画はあきらめ、油絵と、デジタルで描いた画像を中心に時間を割きました。

印象として、デジタルデータは、画集に掲載されているものと大きく変わりませんでしたが、アナログの画像は、画集から受けるイメージとは、全然違いました。キャンバスの凹凸と絵の具の厚みによって、見る角度を変えると変わる表情。画集には込めれなかった複雑な色。ロランの髪の毛に、彩度の高い黄色と青紫色が入っているとは思わなかったなぁ。

あと、今回の一番の目玉である、等身大チュンリーの油絵も複雑な色で、たまりませんでした。まだ完成していない状態でしたが、全体に乗っているラフな色だけでも、かなり量感のある塗り方になっています。特に太もものみ、かなり描き込みが進んでおり、ムチッとした表現に目を奪われました。(こんだけの筋肉ついた足で蹴られたら死ぬ…。)また、等身大のチュンリーさんと対峙すると、自分の身長との対比で見る事ができるので、存在感と迫力は凄いものがありました。前日にシャッツキステさんのブログで、途中段階の等身大チュンリーを見て「ちょっと足が短いイメージやなぁ」とか思ってたんですが、実物はそんな事なかったです。189cmのキャンバスを目の当たりにすると、あの長さが自然で、実在する人間のような不思議な感覚に襲われます。完成したら、もう一度見てみたい。

そうこうしているうちに、タイムリミットが来たので、ギャラリーを退出しました。もっと居たかったですが、仕方ありません…。

最後店から出る時、受け付けであきまんさんの色紙が飾ってあったので、メイドさんに許可をいただいて、撮影させていただきました。

あきまんさんが実在してるのもわかったし、絵を見て、非常に刺激を受けたし、非常に濃い一日でした。日帰り東京旅はなかなかハードでしたが、今後のデザイナー人生に、指針が出来たように思います。ただ、そのあたりは、まだまだうまく言葉では表せない状態なので、ここでは書きませんが、やはり、いつまでも上を目指してる人は輝いてるし、作品にもそれが現れているな。と、その姿勢と実行力には感服しました。

あきまんさん、非常に良い個展をありがとうございます!

*1:なので、ヤフオクで出てる、あきまん直筆サイン入りイラストとかは、けしからんと思います!これは絶対やっちゃ駄目でしょ…。