ストレンヂアと、パルプ・フィクション

今日は仕事しながら、かたっぽのモニタで映画を流してました。最近映画を観る時間を捻出できなくなってきてるので、こうでもしないとなかなか消化できない・・・。学生時代は「1日1本」を心掛けてきたが、仕事しだすとほとんど無理ですね。大体1年に20本くらいでしょうか。不甲斐ない。

とはいえ、せっかくなので今日観た映画を、備忘録的にメモしておきます。

ストレンヂア

ストーリーは、ダレ場もなく、盛り上がりもなく、本当に何ともないんですが、とにかくバトルがカッコ良かった。もうそれだけで、もう一度観たいと思ってしまう。冒頭のバトルから、最後のバトルまでテンション全開で、殺陣のアイデアと作画の上手さには毎回のように唸ってしまった。
まず殺陣だが、本当によく考えられている。映画中からずっと、「どうやって絵コンテ切ってんやろ?」と考えっぱなし。絵コンテは監督の安藤真裕が切ったままなんでしょうか。それとも、作画マンが自分のアイデアで、変更を加えてるんでしょうか。どちらにしても、こんなに凄いバトルを観たのは、久しぶりです。続編があれば、是非観たい。
あと、作画のすばらしさも、さすがボンズです。作画陣には松本憲生の名前も挙がっていたので、凄いのは当たり前なんでしょうが、本当に一枚一枚絵のシルエットがよく出来ていて、かつ、動きのタイミングが極まっています。予断ですが、剣撃のシーンで、刀の軌跡を台形に書いていたりするのは、はまじ再臨を思い起こさせます。なんか懐かしいのですが、近作の超絶な上手さの作画によって、別次元のかっこよさに進化しています。あと、CGワールドに載ってたんですが、3Dの背景でD・A・Gさんが関わってるんですよねカメラマップの背景は、雰囲気も良く、良くあるカメラマップの粗(テクスチャ伸びたり)がわからなかったです。

主人公の声がカッコ良いと思ってたら、長瀬智也が声優やってるんですね。声優さんだと思って、まったく気づかなかった・・・。本当に何やってもカッコ良い男だわ。ジャニーズの中では一番好きです。

パルプフィクション

タランティーノが監督したあれです。学生時代から数えると3回目くらい観た気がしますが、何度観ても面白いですね。というか、観るたびに面白くなってる気がする。何が面白いか考えてみたけど、一番惹かれるのはキャラクターの設定、この一言に尽きそうです。

映画の流れは、群集劇となっており、各パートで主人公が変わっていく展開。その中で登場人物達の日常を描いていく。間抜けで人間くさくて、本当に「この人たちはこんな日常を送ってるんやろなぁ」と思ってしまうくらい、演技と台詞が自然で5分観ただけで、そのキャラクターに愛着が沸いてしまう。CGでは到底出来ない映画です。

お気に入りは、冒頭の組織を裏切った少年の家で、サミュエル・L・ジャクソンが、切れるシーンと、ギャングのボス(俳優の名前は知らない・・・)が地下室に閉じ込められるシーン。とにかく、ここで行われるやり取りの、人間関係のやり取りの馬鹿さ加減が面白い。「なんで!?」って思うことも多々あるが、感情移入してしまってるので、「こいつは、こういう事する人間なんや!」と逆に演技を擁護してしまう。

こういうのがCGで出来る時代は来るんでしょうか?たぶん無理なんでしょうね。キャラの演技って、CGの技術云々じゃないし・・・。