バトルフィールド バッドカンパニー2 クリア

先日購入したバトルフィールド バッドカンパニー2(以下BFBC2)を、一通りクリアしました。

キャンペーン自体は半日あればクリア出来るボリュームだったので、すんなり終了。現在はマルチプレイを延々とやっています。ただ、これが異常な面白さでダダハマリ中。個人的には初代XBOXHalo2以来の衝撃で、素晴らしいゲームシステムとなっています。

自分は前作のBFBC1は体験版しかやった事ないので、当時から周知のシステムかも知れませんが、今回のプレイで感じたことをまとめておきます。

BFBC2の本来の戦場はマルチプレイ

このゲームの売りとなっている要素として、FROSTBITEエンジンを使用した「リアルタイムでの大規模オブジェクト破壊」というものがあります。グレネードの爆発や戦車の砲撃で、コンクリートの壁は壊れ、建物は倒壊し、地面の形状も変化する。壊す事に専念するとマップが更地化するくらい破壊する事が可能です。

ただ、1人用のキャンペーンでは前へ前へ進行する事が目的となる事が多いので、建物を破壊したとしても、その場が再度戦場になる事はありません。いうなればオブジェクトのリアルタイム破壊は、プレイヤーが行った行動に対してのインタラクション要素の1つでしか無く、歩けば草が揺れる、跳弾した壁に弾痕が残るという表現等と同等の扱いに感じてしまいます。キャンペーン中に、この要素が遊びの部分に関係してくる事は、ほとんどなかったなぁ。

ただ、マルチプレイでは、状況が一変します。

マルチプレイは同じ戦場で戦う事が多くなるので、必然的に変化する地形の中で戦わないといけません。そうなってくると、そのマップでセオリーとなる立ち回りポイントが時間と破壊の状況によって変化し、随時リアルタイムでの状況判断が求められることとなります。

FPSでは自分が見ている画面以外は死角となるため、戦場での立ち回り(位置取りと死角のマネージメント)が重要な攻略要素の1つとなっています。自分は有利なポジションに身を置き、相手を素早く視界内に捉え攻撃できるのかを考えて行動する。コレがキッチりできていれば、かなりの確立で不意な攻撃に見舞われる確立が低減できるのですが、戦場がリアルタイムで変化していくこのゲームでは、「あの建物を壊されたから、スナイパーの射線に入る、逃げろ!」や、撃ち合いの最中壁の裏に逃げ込み「ココの壁の裏ならひとまず安全」と思った瞬間、壁ごと破壊されて死亡…。と言ったことがよく起こります。

つまり、戦場のドコにいても安全な場所は無く、常に警戒をしておかないと生き残れません。

相手の裏を書く、障害物の破壊

オブジェクト破壊は、攻める時も非常に有効な手段となっており、相手の裏をかいた破壊を行うことで、FPSのセオリーに囚われない、戦略的なプレイが可能になります。

例えば、目標物が存在する建物に突入するときでも、従来なら入り口からカッティングパイで中を確認、グレネードを投下して突入っていうのが基本の戦略だったのですが、今回は壁が破壊出来るので、建物の裏の壁を破壊して侵入や、相手の潜んでいそうな壁を裏から破壊するなど、攻め込む戦略が多様に取れ、相手チームのプレイスタイルに合わせた攻め方が出来るようになっています。

障害物の破壊こそ、勝利への道。大型重機が本来の力を発揮する

従来のFPSでは、戦車などの大型重機は、歩兵への圧倒的火力による制圧、対大型重機などの用途に限られていたのですが、今作では建物や壁を破壊して歩兵の進行ルートを作ったり、ディフェンス側に有利な建物や障害物を先に破壊しておく、という地道な戦略が地味に効いてきます。相手の隠れるところを無くし、自軍が有利なように戦場に整地していく。個人的には、大型重機を破壊するよりも、整地する用途での運用が、有用な使い方だと思っています。

まとめ

と言うような感じで、オブジェクトのリアルタイム破壊は、FPSとの親和性が非常に高く、リアルタイムで変化する戦場に対応するためには、常に脳みそフル回転が求められます。また、オブジェクトが破壊され、その時々で戦術が変わるので、同じマップを遊んでも、同じ展開になる事はほぼありませんし、毎回違った形の戦闘になり、何回遊んでも飽きないゲームシステムになっています。本当にこれは素晴らしい。

あえて、一つ懸念があるとすれば、他のFPSよりもセオリーとなる戦術があんまり無さそうなので、始めてプレイする方はBFBC2世界に馴染むのに、他のFPSに比べて時間がかかるかもしれません。なにせ毎回戦場が変わるんで、大まかな戦略はたてれるんですが、それよりも、リアルタイムで状況を判断して、ボイチャでチームのみんなと連携ってのが非常に重要になりそうです。

おまけ:初心者でも、戦いに貢献出来るシステム「スポット」

あとBFBC2で、個人的に気に入っているシステムに”スポット”というものがあります。
これは、敵軍の兵士を見つけた時に、照準を合わせてSELECTボタンを押す事で、兵士の頭の上に、赤いマークがついて、味方に敵の居場所を知らせる事ができるシステムです。

これにより前線より、少し下がった場所に位置取りした兵士が、戦場を俯瞰的に眺め、敵を発見したらスポットすると、自軍のスナイパーが処理してくれたり、前線の裏に回ろうとしている、敵の隠密部隊を事前に発見し、その行動を阻止するなんて事も可能になってきます。また、スポットした後に、味方が敵をやっつけてくれると”スポットボーナス”として経験値が入るので、撃ち合いが上手くなかったり、BFBC2の世界観に馴染めない間は、スポットをキッチりしているだけでも、それなりに経験値を稼ぐことが出来たりします。

もちろん、ある程度上達してきても、このシステムは有効で、戦場を見渡せる場所から、倍率の高いスナイパーライフルで辺りを見回して、進行してくる兵士を片っ端からスポットしてやれば、敵軍の位置取りが全て筒抜けとなり、味方軍に大きな助けとなります。

うぅん、思い出しただけでも、またプレイしたくなってきます。先日PS3を購入したんですが、箱の中に入ったまま放置中。God of War 3買うまではそのままになりそうです…。

参考資料